カナダへワーキングホリデーに行く場合、滞在期間全体をカバーする医療保険の準備が必要です。
「海外旅行保険には必ず入らないといけない?」
「1年間だと保険料はいくら?」
「クレジットカードの保険ではダメ?」
「現地の医療保険に入れば大丈夫?」
と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。
カナダのワーホリでは、入国時に医療費・入院費・本国送還費用をカバーする保険が求められます。
さらに注意したいのが保険期間です。
1年間滞在する予定なのに6か月分の保険しか準備していない場合、就労許可(ワークパーミット)も6か月までとなる可能性があります。
この記事では、カナダワーホリに必要な保険の条件、保険料の目安、必要な補償、現地の医療制度、クレジットカード付帯保険の注意点まで、海外旅行保険を取り扱う保険代理店がわかりやすく解説します。
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【結論】カナダワーホリでは滞在期間全体をカバーする保険が必要
最初に結論からお伝えすると、カナダへワーホリに行く場合は、滞在期間全体をカバーする医療保険を準備しておきましょう。
カナダ政府(IRCC)は、International Experience Canada(IEC)の参加者に対して、カナダ滞在中の全期間をカバーする保険を求めています。
必要とされている主な補償は次の3つです。
- 病気やケガの医療費
- 入院費
- 本国送還費用
入国時には保険加入を証明できる書類の提示を求められることがあります。
保険に加入していない場合は入国を拒否される可能性もあるため、「現地に着いてから保険を探せばいい」と考えないようにしましょう。
1年間ワーホリをする予定なら、基本的には1年間をカバーできる保険を日本出発前に準備することが大切です。
出典:カナダ政府 Immigration, Refugees and Citizenship Canada(IRCC)
カナダワーホリ保険の保険料はいくら?
カナダへ1年間ワーホリする場合、海外旅行保険の保険料は補償内容によって大きく異なります。
「できるだけ安くしたい」という場合には、死亡補償や持ち物の補償を抑えながら、カナダ滞在中に重要となる治療・救援費用を優先するという選び方もあります。
一方で、初めて海外で長期生活をする方や、医療費・盗難・賠償事故など幅広いトラブルに備えたい方は、補償を充実させたプランを検討するとよいでしょう。
1年間の保険料の目安
| プラン | 保険料の目安 |
|---|---|
| 保険料を抑えたプラン | 約20万円~ |
| 標準的なプラン | 約23万円~ |
| 補償を充実させたプラン | 約27万円~ |
※保険料は年齢、保険会社、補償内容などによって異なります。
カナダワーホリ保険で補償される主な内容
海外旅行保険では、カナダでワーホリ中の
- 急なケガの医療費
- 急な病気の医療費
を補償することに加え、
- ケガや病気で死亡した場合
- 持ち物が盗難された場合
- 他人をケガさせたりした場合
- 歯科治療費用
- 緊急一時帰国費用
などの補償があります。
具体的には以下のような補償があります。
| 補償項目 | 内容 |
|---|---|
| 傷害死亡 | ケガが原因で死亡した場合の補償 |
| 傷害後遺障害 | ケガが原因で後遺障害を負った場合の補償 |
| 治療・救援費用 | ケガ・病気の医療費の補償、家族が現地へ駆けつける費用の補償 |
| 疾病死亡 | 病気が原因で死亡した場合の補償 |
| 賠償責任 | 他人の物を壊したり他人をケガさせた場合の補償 |
| 生活用動産 | 持ち物の盗難、火災等で損害を受けた場合の補償 |
| 航空機遅延 | 航空機が遅延した場合の補償 |
| 航空機寄託手荷物遅延 | 航空機に預け入れた荷物が受け取れなかった場合の補償 |
| 歯科治療費用 | 歯科治療を受けた場合の補償 |
| 緊急一時帰国費用 | 日本の親族が死亡・危篤となり日本へ一時帰国する場合の補償 |
このような補償の中から、
- どの補償が必要か
- 補償の保険金額(支払限度額)をいくらにするか
を決めていきます。
- ケガや病気の医療費の補償だけ最低限付けておきたいという方
- 全ての補償を満遍なく付けておきたいという方
いろいろな考え方があると思いますので、ご自身に必要な補償を確保しつつ、保険料を見比べてみてください。
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保険会社によるサービス提供の違い
海外旅行保険では、保険会社がさまざまなサービスを提供しています。
下記は一例です。保険会社よって提供サービスは異なります。
医療相談サービス(日本語)
医療相談サービスでは、24時間365日、医師や看護師にケガや病気の対処方法を相談することができます。
キャッシュレスでの受診
各保険会社、カナダで提携している病院があります。保険会社と提携している病院を受診する場合は、保険会社が病院に医療費を支払うことができるので、原則医療費の支払いなしに受診することができます。
救援者のサポート
万が一、カナダで3日以上入院された場合等、ご家族がカナダへ駆けつけるための交通費や宿泊費は「治療・救援費用」の救援費用の部分で補償の対象となります。
カナダワーホリで日本の海外旅行保険を選ぶメリット
日本から海外旅行保険に加入していくメリットの一つが日本語でのサポートです。
病気や事故が起きたときには、
「どこの病院へ行けばいいのか」
「保険は使えるのか」
「医療費を立て替える必要があるのか」
など、普段とは違う状況でさまざまな判断が必要になります。
英語に不安がある方にとって、日本語で保険会社へ相談できることは大きなメリットです。
「価格だけで選ぶ」のではなく、補償内容とサポートを含めて比較することをおすすめします。
カナダの医療制度|州によって公的保険の対象が異なる
カナダの医療制度は、州や準州ごとに運営されています。
ブリティッシュコロンビア州、オンタリオ州、アルバータ州など、州によって制度や条件が違います。ワーホリで滞在する方が州の公的医療保険に加入できるかどうかは、滞在期間、就労状況、ビザの条件などによって異なります。
また、公的医療保険に加入できる場合でも、加入までに待機期間があったり、救急車費用、歯科治療、処方薬、眼科、医療搬送などが対象外になる場合があります。
そのため、州の保険に入れる可能性がある場合でも、民間の海外旅行保険や医療保険をあわせて検討することが大切です。
ブリティッシュコロンビア州(バンクーバ)
MSPという公的保険制度があります。
- BC州に継続的に6ヶ月以上滞在している
- 6ヶ月以上有効なワークパーミットを持っている
などの場合は、MSPに登録できる可能性があります。
オンタリオ州(トロント)
OHIPという公的保険制度があります。
- オンタリオ州に居住している
- 6ヶ月以上継続してフルタイムで働く予定がある
などの場合はOHIPに加入できる可能性があります。
カナダの医療費は高い?
カナダでは、日本の健康保険証を使って日本国内のように3割負担で受診することはできません。
公的医療保険に加入していない状態で病院を受診すると、診察費、検査費、入院費、手術費、救急車費用などを自己負担することになります。
医療搬送費用
重い病気やケガで日本へ搬送が必要になった場合、医療搬送費用が非常に高額になることがあります。
医師や看護師の付き添い、航空機の手配、医療機器の準備などが必要になると、数百万円から数千万円規模になる可能性もあります。
カナダワーホリでは、日常的な通院費用だけでなく、万が一の入院や搬送まで考えて保険を選ぶことが大切です。
救急車の利用
救急車の利用料は州によって異なります。
| BC州 | MSP加入者:$80 | MSP未加入者:$848 |
| オンタリオ州 | OHIP加入者:$45 | OHIP未加入者:$240 |
参照:BC Emargency Health Services. http://www.bcehs.ca/about/billing/fees
参照:Ontario Ministry of Health. https://wayback.archive-it.org/16312/20220506015031/https://www.health.gov.on.ca/en/public/publications/ohip/amb.aspx
海外旅行保険では、ケガや病気が原因で3日以上入院したり、現地で死亡したりした場合に、ご家族がカナダへ駆けつけるための費用(交通費・宿泊費等)を補償します。
また「医療搬送」も補償の対象となります。骨折や重病で治療が長引きそうな場合は、日本に帰国して治療を希望する方が多いです。そのような場合は航空機で日本へ搬送となりますが、かなり高額です。
カナダから日本へ搬送されたケース
| 被保険者 | 女性(事故当時20代) |
|---|---|
| 保険金額 | 治療・救援費用担保特約 無制限 |
| 事故場所 | カナダ |
| 事案概要 | 語学のため渡航。歩行中に車にはねられ、骨盤および膝を骨折。意識不明で救急車で病院に運ばれる。手術および3週間の入院加療後、医療専用機(チャーター機)で搬送、国内で治療をおこなった。 |
実際にかかった費用はこちら…
| 現地治療費用 | 約2,100万円 |
|---|---|
| 日本での治療費用 | 約200万円 |
| 医療専用機チャーター費用 | 約1,300万円(救急車、付添医師と看護師費用含む) |
| ご家族現地入り費用 | 約110万円 |
出所:東京海上インターナショナルアシスタンスHP 「海外アシスタンス:具体的事例」より
総額約3,710万円です。
この方は医療費の補償である「治療・救援費用」の支払限度額を無制限に設定していたので、全額保険で対象となっています。
クレジットカード付帯保険だけで大丈夫?
カナダワーホリでは、クレジットカード付帯保険だけに頼るのはおすすめしません。
理由は主に3つあります。
補償期間が短いことが多い
クレジットカード付帯保険は、出国から90日程度までの補償が多く、1年間のワーホリ全期間をカバーできない可能性があります。
治療費用の補償額が不足する可能性がある
カナダでは医療費が高額になることがあります。
カード付帯保険の治療費用の上限額が低い場合、入院や手術、医療搬送が必要になったときに自己負担が大きくなる可能性があります。
利用条件がある場合がある
クレジットカード付帯保険には、自動付帯と利用付帯があります。
利用付帯の場合、航空券や旅行代金をそのカードで支払っていないと保険が有効にならない場合があります。
ワーホリのような長期滞在では、カード付帯保険の期間、補償額、利用条件を必ず確認し、不足する部分は海外旅行保険で備えることをおすすめします。
カナダワーホリ保険のよくある質問
Q. カナダワーホリに保険は必須ですか?
A. はい。カナダワーホリでは、滞在期間中をカバーする医療保険が必要です。医療費、入院費、本国送還費用などが補償される保険を準備しましょう。
Q. 保険期間が短いとどうなりますか?
A. 保険期間が予定滞在期間より短い場合、就労許可の期間も保険期間に合わせて短くなる可能性があります。また、後から就労許可を延長できない可能性があるため注意が必要です。
Q. クレジットカード付帯保険だけでカナダワーホリに行けますか?
A. おすすめしません。クレジットカード付帯保険は補償期間が90日程度のものが多く、1年間のワーホリ全期間をカバーできない可能性があります。治療費用や本国送還費用の補償額も確認が必要です。
Q. カナダの州の公的医療保険に入れますか?
A. 州によって条件が異なります。滞在期間、就労状況、ビザの条件などによって加入できる可能性がありますが、加入までの待機期間や対象外の費用もあるため、民間保険も確認しましょう。
Q. カナダの救急車は無料ですか?
A. 無料とは限りません。州や公的医療保険の加入状況によって料金が異なり、未加入の場合は救急車費用を自己負担する可能性があります。
Q. 出発後に海外旅行保険へ加入できますか?
A. 日本の海外旅行保険は、出発前の加入が前提となる商品が多いです。出発後に加入できない場合があるため、渡航前に準備しておきましょう。
Q. どの保険会社を選べばいいですか?
A. 保険会社によって、保険料、補償内容、キャッシュレス診療、日本語サポート、歯科治療、緊急一時帰国費用などが異なります。複数社を比較して、自分の滞在期間や目的に合ったプランを選ぶことが大切です。
まとめ|カナダワーホリは保険期間と補償内容の確認が重要
カナダワーホリでは、滞在期間中をカバーする医療保険の準備が重要です。
保険期間が短い場合、就労許可の期間が短くなる可能性があります。1年間のワーホリを予定している場合は、カナダ滞在予定期間全体をカバーする保険を準備しましょう。
また、カナダでは日本の健康保険証は使えず、公的医療保険に加入できない場合、医療費や救急車費用、入院費、医療搬送費用が高額になる可能性があります。
保険を選ぶときは、保険料だけでなく、以下の点を確認することが大切です。
- 保険期間が滞在予定期間をカバーしているか
- 医療費・入院費が補償されるか
- 本国送還費用が補償されるか
- キャッシュレス診療が使えるか
- 日本語サポートがあるか
- 携行品損害や個人賠償責任が必要か
- 歯科治療や緊急一時帰国費用を付けるか
カナダワーホリ向けの海外旅行保険は、保険会社やプランによって補償内容・保険料・サポート体制が異なります。
「どの保険を選べばいいかわからない」
「クレジットカード付帯保険だけで足りるか不安」
「1年間のカナダワーホリ保険を比較したい」
という方は、お気軽にご相談ください。
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