本記事では
- マレーシアに留学予定
- 海外旅行保険に加入を検討中
の方に向けて、海外旅行保険の内容・選び方等について解説いたします。
ちなみに筆者はマレーシアを何度か訪れていて、ランカウイやペナンも周りました😊大好きな国のひとつです😊
※海外旅行保険は、旅行という文字が入っていますが、旅行だけでなく留学も含みます。本記事では留学時の保険を海外旅行保険として表記します。
まず初めに
マレーシアの医療制度についてご説明する前に、日本の制度についてもさらっと触れておくと、日本の医療制度は「国民皆保険制度」なので、
私たちは何らかの公的な医療保険に加入しています。(協会けんぽや組合等)
そのおかげで、
- 病院での窓口負担は3割(年齢によって異なる)
- ひと月の医療費には上限がある(所得によって異なる)
という仕組みですので、医療費が支払えないほど高額になることはありません。(保険適用外の治療を除く)
しかし、日本の公的医療保険は日本内での制度ですので、マレーシア留学中の医療費に関しては、全額自己負担となりますので(海外療養費制度を除く)、海外旅行保険の加入を検討することになります。
マレーシアの医療制度
マレーシアでは、日本のように国民皆保険制度はありません。
公的な医療機関と民間の医療機関がしっかりと分かれていて、公的な医療機関での医療費は非常に安く設定されています。
医療機関は、
- 診療所
- 病院
に分かれていて、風邪等軽い症状の場合は診療所を受診します。
また、それぞれ公的な診療所と民間の診療所、公的な病院と民間の病院というように分かれています。
公的な医療機関は、医療費こそ安いですが、①受診者が多く待ち時間が長い、②基礎的な医療サービスのみ といった体制になっています。
民間の病院は、待ち時間が少なく、高度な医療サービスを提供します。ただし医療費は高額です。
このような理由から、マレーシアに住む外国人のほとんどが民間の病院を利用しています。
マレーシアの医療費
海外旅行保険での保険金請求事例をもとに、どのくらい医療費がかかるかみていきたいと思います。
851万円 | 車両に同乗中、衝突事故により受傷し救急車で搬送。十二指腸完全破裂・肝臓、腎臓挫傷・後腹膜内血腫と診断され44日間入院・手術。家族が駆けつける。医師・看護師が付き添い医療搬送。 |
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444万円 | 路上で後から車がぶつかり受診。甲関節開放性脱臼骨折と診断され7日間入院・手術。看護師が付き添い医療搬送。 |
335万円 | ホテルのプールで溺れ救急車で搬送。水の誤嚥による肺損傷と診断される。家族が駆けつける。 |
出所:ジェイアイ傷害火災保険「海外での事故例」
データが開示されている分なので少し古く、全て2016年以前の事例ですが、医療費は非常に高額なことが分かります。
医療費は年々値上げされています。
海外旅行保険の内容について
海外旅行保険は、マレーシア留学中の
- 急なケガの医療費
- 急な病気の医療費
を補償します。
医療費の補償に加えて、
- 持ち物の補償(盗難等)
- 他人をケガさせた場合(賠償)
- 歯科治療費用
- 緊急一時帰国費用
などの補償もつけることができます。
具体的には以下のような補償があります。
補償項目 | 内容 |
---|---|
傷害死亡 | ケガが原因で死亡した場合の補償 |
傷害後遺障害 | ケガが原因で後遺障害を負った場合の補償 |
治療・救援費用 | ケガ・病気の医療費の補償 |
疾病死亡 | 病気が原因で死亡した場合の補償 |
賠償責任 | 他人の物を壊したり他人をケガさせた場合の補償 |
生活用動産 | 持ち物の盗難、火災等で損害を受けた場合の補償 |
航空機遅延 | 航空機が遅延した場合の補償 |
航空機寄託手荷物遅延 | 航空機に預け入れた荷物が受け取れなかった場合の補償 |
歯科治療費用 | 歯科治療を受けた場合の補償 |
緊急一時帰国費用 | 日本の親族が死亡・危篤となり日本へ一時帰国する場合の補償 |
このようにケガ・医療費の補償である「治療・救援費用」を主に、死亡時の補償や持ち物の盗難等の補償があります。
このような補償の中から、
- どの補償が必要か
- 補償の保険金額(支払限度額)をいくらにするか
を決めていきます。
マレーシア・留学の保険料(1年)
海外保険コンシェルジュで取り扱いのある保険会社のプラン例です。
補償内容 | プラン例1 | プラン例2 |
傷害死亡 | 500万円 | 500万円 |
傷害後遺障害 | 500万円 | 500万円 |
治療・救援費用 | 1,000万円 | 1,000万円 |
疾病死亡 | 500万円 | 500万円 |
賠償責任 | 1億円 | 1億円 |
生活用動産 | ー | 40万円 |
保険料 | 182,530円 | 206,460円 |
- プラン例1は生活用動産なし(持ち物の盗難等の補償)
- プラン例2は生活用動産あり
このように、補償を付け足していくと、保険料がプラスされていくので、
- 予算
- 必要な補償
に応じて選ぶプランが変わります。
例えば、予算があまりないので、ケガや病気の医療費の補償だけは最低限付けておきたいという方、
保険料が20万円超えても良いので、全ての補償を満遍なく付けておきたいという方、
いろいろな考え方があると思いますので、ご自身に必要な補償を確保しつつ、いくらまでなら保険料を支払って良いか考えてみてください。
保険会社による保険料の違い
海外旅行保険は各損害保険会社で販売されています。
しかし、同じ補償内容でも保険会社によって保険料は異なります。
例えば2023年5月現在で、1年間の保険料は18万円〜27万円といった具合に保険会社や補償内容によって開きがあります。
海外保険コンシェルジュでは、複数の損害保険会社の海外旅行保険を取り扱っていますが、保険料、サービス体制の充実等を踏まえ、
保険の期間が6ヶ月未満のお客様へは、
- 損保ジャパン
- 日新火災
- 東京海上日動
- ジェイアイ
保険の期間が6ヶ月超のお客様へは、
- 東京海上日動
- ジェイアイ
の保険会社のプランを主にご提案しています。
保険会社によるサービス提供の違い
海外旅行保険では、保険会社がさまざまなサービスを提供しています。下記は一例です。
365日24時間、日本語で対応可能な窓口があることは大変心強いです。
医療相談サービス(日本語)
医療相談サービスでは、24時間365日、医師や看護師にケガや病気の対処方法を相談することができます。
キャッシュレスでの受診
各保険会社、マレーシアで提携している病院があります。もちろん私立病院もございます。保険会社が提携している病院での受診は、保険会社が病院に医療費を支払うことができるので、皆さんは医療費の支払いなしに受診することができます。
ご家族がマレーシアへ駆けつける際のサポート
万が一、皆さんが留学中に3日以上入院された場合等、ご家族の方がマレーシアへ駆けつけるために費用は「治療・救援費用」の救援費用の部分で補償の対象となります。航空券・宿泊施設等の手配を保険会社が行います。
まとめ
マレーシアの医療制度や海外旅行保険について説明いたしました。
重要なのは、
- マレーシアの医療費は高額
- 海外旅行保険は予算と必要な補償を考えながら検討
ということです。
マレーシアは比較的治安の良い国と言われていますが、クアラルンプールでもちょっと怖いな〜と感じる場所があったりしますし、日本と比べるとやはり注意が必要です。
ケガをしたときや病気になったときなど、日本にいる場合とは事情が異なりますので、万が一の際に保険会社がサポートがあるのは非常に助かると思います。
また、海外保険コンシェルジュでは、渡航前の保険のご相談からご契約、ご帰国までサポートしています。
LINE等でご相談を受け付けておりますのでご遠慮なくご相談くださいませ😊