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NZ🇳🇿でワーホリ後、バックパッカーに憧れて26カ国を旅しました🌎皆さんに海外旅行保険について知ってもらうため、分かりやすくご説明いたします😀✨
(海外保険コンシェルジュ担当:吉田)
本記事では
- 韓国にワーホリ予定
- 海外旅行保険に加入を検討中
の方に向けて、海外旅行保険の内容・選び方等について解説いたします。
ちなみに筆者は韓国大好きでコロナ前はよく渡韓していました🤣💗
※海外旅行保険は、旅行という文字が入っていますが、旅行だけでなくワーホリも含みます。本記事ではワーホリ時の保険を海外旅行保険として表記します。
まず初めに
韓国の医療制度についてご説明する前に、日本の医療制度についてさらっと触れておくと、日本の医療制度は「国民皆保険制度」なので、
私たちは協会けんぽや組合等、何らかの公的な医療保険に加入しています。
そのおかげで、
- 病院での窓口負担は3割(年齢によって異なる)
- ひと月の医療費には上限がある(所得によって異なる)
という仕組みですので、医療費が支払えないほど高額になることはありません。(保険適用外の治療を除く)
しかし、日本の公的医療保険は日本内での制度です。韓国ワーホリ中の医療費に関しては、全額自己負担となりますので(海外療養費制度を除く)、海外旅行保険の加入を検討することになります。
韓国の医療制度
韓国は日本と同じく「国民皆保険制度」を採用しています。したがって、韓国の「国民健康保険」は、外国人を含む、韓国に住む全ての人が加入を義務付けられています。
ワーホリの場合、韓国に渡航して6ヶ月以上滞在したあとは、韓国の健康保険の加入が義務づけられています。
国民健康保険料
韓国の国民健康保険料は1ヶ月で約14,000円です。
病院での自己負担
日本では、街のクリニックで受診しても大病院で受診しても、医療機関に関わらず自己負担は3割ですが、韓国は病院のグレードによって自己負担率が異なります。
外来の場合
医療機関の種類・グレードによって30%から60%と定められています。
医療機関 | 自己負担率 |
薬局、医院、診療所 | 30% |
総合病院 | 45〜50% |
上級総合病院 | 診察料全額自己負担(その他の費用60%) |
診療の内容によっても、自己負担率が異なる場合があります。例えば、検査や手術の場合は、自己負担率が60%になる場合があります。
上級総合病院は、韓国政府が指定する全国52ヶ所の病院です。その多くは大学の医学部と財閥系企業が提携しています。規模が大きく、高度で専門的な医療を提供する病院です。例えば、ソウル市内には13ヶ所の上級総合病院があります。
入院の場合
入院の場合の自己負担は、医療機関に関わらず、20%です。(がんや難病を除く)
入院費の自己負担額は、医療機関の規模や病室の種類によって異なります。一般的な病院の普通病室の場合、1泊あたりの自己負担額は数万ウォンから数十万ウォン程度です。
自己負担額の上限制
韓国では、保険適用内の医療費について、自己負担額の上限制が設けられています。これは、高額な医療費があっても、一定の金額を超えて自己負担する必要がないようにするためです。
韓国の健康保険に加入しない場合
韓国の健康保険は、日本の国民健康保険に加入していたり、日本の海外旅行保険に加入している場合、免除申請を行うことができます。
日本の国民健康保険に加入して渡航する場合
日本の国民健康保険に加入、つまり海外転出届を提出せずに韓国へ渡航する場合…
健康保険料(日本)
何らかの公的医療保険に加入する必要があります。(任意継続、親族の扶養、国民健康保険)
任意継続:辞めた会社の健康保険に引き続き加入する方法
親族の扶養:親が会社にお勤めの場合、親が加入する健康保険の被扶養者として健康保険に加入する方法。健康保険料を支払う必要はないが確認資料が必要。
国民健康保険:自治体が運営。市町村により保険料は異なる。
国民年金保険料(日本)
保険料を納付する義務があります。令和5年度の月額保険料は16,520円です。
住民税(日本)
前年度に一定以上の所得がある場合は、支払い義務があります。
韓国での医療費
全額自己負担となります。
海外療養費制度(日本)
日本の健康保険には、海外で医療費を負担した場合に、その一部を払い戻ししてくれる「海外療養費制度」があります。
支給されるのは、日本の医療機関等で同じ治療した場合にかかる治療費を基準に計算した額(実際に韓国で支払った額の方が低いときはその額)から、自己負担相当額を差し引いた額です。
支給対象は、日本で保険診療として認められている医療行為に限られ、日本で保険適用となっていない医療行為や薬が使用された場合は、給付の対象にならないので注意が必要です。
韓国で医療費を負担した場合は領収書等を保管しておき、日本へ帰国した際に、必要書類の提出が必要です。
海外旅行保険に加入&海外転出届を提出
健康保険
加入する必要はありません。
国民年金
保険料を納付する義務はありません。ただし任意加入して保険料を払い続けることは可能です。
住民税
1月1日時点の住所地において、前年度の所得に対して課税されます。2023年中に海外転出届を提出して渡航する場合、2022年度の所得に対する住民税は支払わなければなりませんが、2023年の所得に対する住民税は、2024年1月1日に日本にいないので、支払わなくてよくなります。
韓国での医療費
医療機関に支払う医療費は全額自己負担です。
日本の保険会社は韓国に提携病院を持っています。
提携病院の受診であれば診察費の支払いはありません。保険会社が直接病院へ支払うシステムがあります。提携病院以外の受診は、かかった医療費を保険会社へ請求します。
韓国の医療費
海外旅行保険での保険金請求事例をもとに、どのくらい医療費がかかるかみていきたいと思います。
447万円 | 空港で人とぶつかり受診。大腿骨頚部骨折と診断され9日間入院・手術。家族が駆けつける。看護師が付き添い医療搬送。 |
---|---|
353万円 | 吐き気と嘔吐のため受診。急性すい炎と診断され11日間入院。家族が駆けつける。医師・看護師が付き添い医療搬送。 |
335万円 | ホテルのプールで溺れ救急車で搬送。水の誤嚥による肺損傷と診断される。家族が駆けつける。 |
出所:ジェイアイ傷害火災保険「海外での事故例」
医療搬送は、医師や看護師が付き添って、日本へ搬送します。
海外旅行保険の内容について
海外旅行保険は、韓国でワーホリ中の
- 急なケガの医療費
- 急な病気の医療費
を補償します。
医療費の補償に加えて、
- 死亡時の補償
- 持ち物の補償(盗難等)
- 他人をケガさせた場合(賠償)
- 歯科治療費用
- 緊急一時帰国費用
などの補償もつけることができます。
具体的には以下のような補償があります。
補償項目 | 内容 |
---|---|
傷害死亡 | ケガが原因で死亡した場合の補償 |
傷害後遺障害 | ケガが原因で後遺障害を負った場合の補償 |
治療・救援費用 | ケガ・病気の医療費の補償 |
疾病死亡 | 病気が原因で死亡した場合の補償 |
賠償責任 | 他人の物を壊したり他人をケガさせた場合の補償 |
生活用動産 | 持ち物の盗難、火災等で損害を受けた場合の補償 |
航空機遅延 | 航空機が遅延した場合の補償 |
航空機寄託手荷物遅延 | 航空機に預け入れた荷物が受け取れなかった場合の補償 |
歯科治療費用 | 歯科治療を受けた場合の補償 |
緊急一時帰国費用 | 日本の親族が死亡・危篤となり日本へ一時帰国する場合の補償 |
このようにケガ・医療費の補償である「治療・救援費用」を主に、死亡時の補償や持ち物の盗難等の補償があります。
このような補償の中から、
- どの補償が必要か
- 補償の保険金額(支払限度額)をいくらにするか
を決めていきます。
韓国・ワーホリの保険料(1年)
海外保険コンシェルジュで取り扱いのある保険会社のプラン例です。
補償内容 | プラン例1 | プラン例2 |
傷害死亡 | 1,000万円 | 1,000万円 |
傷害後遺障害 | 1,000万円 | 1,000万円 |
治療・救援費用 | 3,000万円 | 3,000万円 |
疾病死亡 | 1,000万円 | 1,000万円 |
賠償責任 | 1億円 | 1億円 |
生活用動産 | ー | 50万円 |
航空機寄託手荷物 | ー | 10万円 |
保険料 | 123,440円 | 138,730円 |
- プラン例1は生活用動産なし(持ち物の盗難等の補償)
- プラン例2は生活用動産あり
このように、補償を付け足していくと、保険料がプラスされていくので、
- 予算
- 必要な補償
に応じて補償を選ぶことができます。
保険会社による保険料の違い
海外旅行保険は各損害保険会社で販売されています。
しかし、同じ補償内容でも保険会社によって保険料は異なります。
例えば2023年9月現在で、1年間の保険料は約12万円〜約25万円といった具合に保険会社や補償内容によって開きがあります。
海外保険コンシェルジュでは、複数の損害保険会社の海外旅行保険を取り扱っていますが、保険料、サービス体制の充実等を踏まえ、
保険の期間が6ヶ月未満のお客様へは、
- 損保ジャパン
- 日新火災
- 東京海上日動
- ジェイアイ
保険の期間が6ヶ月超のお客様へは、
- ジェイアイ
の保険会社のプランを主にご提案しています。
保険会社によるサービス
海外旅行保険では、保険会社がさまざまなサービスを提供しています。下記は一例です。
365日24時間、日本語で対応可能な窓口があることは大変心強いです。
キャッシュレスでの受診
各保険会社、韓国で提携している病院があります。保険会社が韓国で提携している病院での受診は、保険会社が病院に直接医療費を支払うことができるので、皆さんは医療費の支払いなしに受診することができます。
ご家族が韓国へ駆けつける際のサポート
万が一、皆さんがワーホリ中に3日以上入院された場合等、ご家族の方が韓国へ駆けつけるために費用は「治療・救援費用」の救援費用の部分で補償の対象となります。航空券・宿泊施設等の手配を保険会社が行います。
まとめ
韓国の医療制度や海外旅行保険について説明いたしました。
海外転出届を提出せずに渡航する場合は、税金や保険料が日本にいる時と同じように掛かってくるものもあるので、結構な負担になる方もいらっしゃると思います。
年間の健康保険料+年金保険料+住民税 > 海外旅行保険1年の保険料
となる場合が多いです🙂
韓国の健康保険に加入する場合も、日本の健康保険の海外療養費制度を使用する場合も、自己負担は生じます。それに対し海外旅行保険は基本的に、かかった医療費を補償します。
ケガをしたときや病気になったときなど、日本にいる場合とは事情が異なりますので、万が一の際に保険会社がサポートがあるのは助かると思います。
海外保険コンシェルジュでは、渡航前の保険のご相談からご契約、ご帰国までサポートしています。
LINE等でご相談を受け付けておりますのでご遠慮なくご相談くださいませ😊
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